第23回 魔界~魔界が来たりて愛に哭く~

呪われし恋の物語は、産声をあげた。

生前、愛した女(甲斐姫)の娘に魔界で出逢う前田慶次。

 

その娘の真実は太閤秀吉と甲斐姫の間に生まれた姫だという。まだ年端もいかない小さな子どもであったが、天下人の子として憎まれ命を狙われるようになる。

 

姫は、太閤の手により真田の里に預けられ、その地でくのいちとして育てられたのであった。

 

それが真田の忍・霧隠才蔵の真実。父の愛を知らず、母のぬくもりも知らず心を閉ざし、生きた姫の苦しみは想像だにできないことであろう。

 

「生まれたくなかった。」という才蔵に対し「おまえと会えてよかった。」力いっぱい才蔵を抱きしめる前田慶次の姿があった。

 

黒魔術軍に身を捧げた悲劇の姫、鶴姫。

姫を追うかつての恋人であり実の兄と明かされた、越智安成。鶴姫の兄として育てられた大祝安房のやり場の無い鶴姫への想いは……。

公演日:2016年3月18日

【One Scene Pickup】