第65回 魔界~悲嘆Grief~を振り返る

December 2, 2019

「第65回 魔界~悲嘆Grief~」を写真と共に振り返っていきます


 

 『死の谷本陣』

右近、ジュスタ、山三郎を捕らえた冥界軍が話をしている

お市の方 「この裏切り者を一網打尽とはさすがASHさまでございます。」

ASH 「ノイズどもに逃げられた。完璧ではないわ。」

お市の方 「ノイズどもに何が出来ましょうや。」



 


ASH 「まぁよい。ノイズはノイズなりの役割を果たすであろう。この者たちにノイズを逃す力が残っておったとは意外じゃ。」

お市の方 「こののち いかにいたしますか?」

ASH 「待てばよい。焦らずともかのものたちは動くであろう。気になるのは・・。」

お市の方 「気になるは?」

ASH 「滝の方の子じゃ。」




 

『六文陣近く』

倒れているあおい
そこに佐助が現れ抱き上げていく



 

 『風の里』

朧を斬ってしまった鶴姫、自ら救いに行くと申し出るが晴明は必要ないと言う

晴明 「朧はおのれの意思でここにきた。ここで消滅するならばそれが朧の運命であろう。そこにおまえが関わる必要も、罪の意識にとらわれることもあるまい。捨て置けばよい。」

鶴姫 「無理でございます!」


朧を救いに行きたい鶴姫だが、居場所は不明
留まる事を晴明に命じられるが 鶴姫は一人立ち去っていく


 

安成 「鶴姫さま!」

安成が追おうとすると、それを隆房が止める。

隆房 「わしが行こう。純友の行方がしれぬのであろう。おまえはまず魔界水軍を立て直せ。わしは鶴姫には借りがある。少しは返さねばの。」

安成 「隆房殿もまだ陣に戻ったばかりではありませぬか。」

隆房 「なぁに。わしの方は大丈夫じゃ。わしに任せよ。おぬしにも先日、助けてもらった借りがあるからの。よいな。晴明。」

晴明 「勝手にするがよい。」


隆房、あずきを伴い鶴姫の後を追う



 

晴明 「鬼道丸、猫娘はまことに討ち果たしたのか?」

鬼道丸は虚ろな瞳のまま何も答えない

晴明 「猫娘はおまえの仲間であったのではないのか。」

鬼道丸 「・・・・。」

晴明 「おまえはなかまを救うのではなかったのか?」


鬼道丸、黙って走り去っていく

童子 「晴明さま!それはあんまりだ!!鬼道丸がどんな気持ちで!!」

晴明 「ならばおまえが救ってやるがよい。鬼道丸は怒りと悲しみに支配されておる。それではいずれあの者も冥界に堕ちてしまうであろう。」

童子 「晴明さま・・。」

晴明 「ゆけ。」


童子、大きく頷き鬼道丸を追いかける




 

晴明 「安成。純友のゆくえはいまだわからぬか。」

安成 「はい。」

里見 「われらも探ってはみましたが・・。」

晴明 「わからぬか・・。」

里見 「われわれは今まで通り、五芒星軍と盟約を堅持いたしましょう。」

晴明 「うむ。」


突然、道節が奇声をあげ苦しみはじめる・・・




 

大角 「道節!!」

晴明 「どうしたのだ?」

里見 「玉梓に噛まれた傷から呪いが侵食しておるのでございましょう。」

安成 「呪いが侵食・・」

里見 「玉梓は毛野をのっとっただけでなく八犬士の魂をものっとろうとしております。」

道節 「・・われら・・八犬士は・・そもそも玉梓の呪いから生まれたよう・・な・・もので・・ござる・・このままでは・・。」

里見 「すでに信乃の中に封印されていた八房が解き放たれました。八犬士の中に封印されてる者たちがすべて解き放たれば・・。」
晴明 「その霊力は冥界に利するということだな。」

道節 「すみませぬ・・。」



 

里見 「気をやむな。解き放たれた者は再び封印するしかあるまい。」

安成 「そんなことができるのですか?」

道節 「手は少ないが・・・やれぬ・・ことはない・・。」


道節が再びうめいて倒れる。




 

そこに梵蛇眉、影狼、チャック、チュンニが現れる。

梵蛇眉 「晴明!!」

晴明 「どうした?」

梵蛇眉 「右近さま、奥方さま、山三郎が冥界軍にとらわれた!!」

チャック 「死の谷ある!!」

チュンニ 「救ってほしいある!!」

影狼 「おれたちだけじゃ・・とても・・。」

晴明 「・・・わかった。わたしが指揮をとろう・・出陣だ!!」




 

『闇谷』

八房が朧の手当をしている

八房 「困ったものじゃ・・傷口があまり塞がらぬ。」

朧 「・・主は・・。」

八房 「喋るでない。まだそこまでの体力は残っておらぬ。今は養生が寛容じゃ。」


そこに現れる玉梓。



 

玉梓 「その娘に伏姫をみたのかえ。」

八房 「なにようじゃ。」

玉梓 「つれない言い方をするでない。わらわがそなたを救ってやったのじゃぞ。」

八房 「救われたおぼえはない。」

玉梓 「ほほほ。強がるでない。わらわとそなたはもはや仲間ではないかえ。」



 

八房 「ふん。」

玉梓 「そのような小娘。殺してしまえばよい。」


玉梓、八房をの手をとりおもむろに抱き馬乗りになる。

玉梓 「わらわとそなたの絆をさらに深いものにしようではないか。快楽とともに。」

玉梓は八房を誘惑する。
その背後でゆらりと朧が立ち上がる。

朧 「玉・・梓・・」

朧は気を放つが、瞬時に気づいた玉梓が
八房と体を入れ替える、放たれた術は八房へ・・・




 

『六文陣』
佐助があおいを連れて本陣に戻ってくる

才蔵 「あおい!おまえはどこに行っておったのだ。」

あおい 「滝の方に身体をのっとられたの・・。」

才蔵 「のっとられた?」

あおい 「滝の方は今魂だけで、身体をもっていないの。それでわたしの・・。」

清海 「身体を滝の方にのっとられても意識はあったということなのですね。」


あおいうなずく。



 

あおい 「朧ちゃんを!!朧ちゃんを助けてあげて!」

才蔵 「朧?晴明の娘か・・たしか・・あの大男と共に消えた・・。」

あおい 「滝の方がわたしの身体から離れる瞬間に見たの!朧ちゃんが大男にさらわれていくのを!!」

才蔵 「それはどこじゃ。」

あおい 「闇が岳の近くの谷!」

秀頼 「それは闇谷だな。」


秀頼、義継、富子が現れる



 

才蔵 「秀頼!」

秀頼は、あおいを"ある者"に会わせるため借りたいと申し出るが
佐助が秀頼の前に立ちふさがる

秀頼 「ほう。佐助。わしに逆らうか。」

秀頼 「佐助。おまえがわしに勝ったら、ここを引き下がるだけでなく、おまえが仮に晴明の娘を助けようとも知らぬふりをしてやろう。かりにも敵将の娘を助けたとあっては処罰はまぬがれないからな。どうだ。」


佐助、才蔵にあおいを預け、秀頼と対峙する。

秀頼 「それでよい。清海。おまえの舞で佐助に力を与えてもよいぞ。」

秀頼 「音を鳴らせ!!」




 

 

 

 

 

佐助と秀頼、ほぼ互角の勝負となる

徐々に、秀頼が膂力を発揮して圧倒しはじめるが
そこに清海が舞で参戦、最終的に佐助が勝利する


 

秀頼 「佐助。おまえの勝ちだ。好きにしろ。」

義継 「秀頼!」

秀頼 「約束は約束だ。わしらはここに訪れることはなかった。それでよい。」



 

秀頼 「ふん。わしは全力で戦ったぞ。佐助を褒めてやれ。」

才蔵 「佐助・・。」


佐助、黙ってあおいとともに去る。



 

清海 「才蔵。止めないのですか?」

才蔵 「大坂の陣の時と一緒だ。」

清海 「大坂の陣?」

才蔵 「あのときも佐助はわれらから離れて千姫さまを大坂城から脱出させた。佐助はいつもそうじゃ。止めたところでしかたない・・。」




 

『風の里近く』

鶴姫と鬼道丸が話をしている

鶴姫 「そうですか・・猫娘を・・。」

鬼道丸 「あちきは猫娘が憎かったわけじゃない・・でも・・・いや・・憎かったのかな・・・。」

鶴姫 「わたくしは何度もこの魔界にいることの意味がわからなくなりました。でもここにいるしかないのです・・。それが今も辛い・・。」



 

そこに隆房と童子、小豆洗いが現れる。

隆房 「悩んでいてもしかたあるまい。」

鶴姫 「隆房どの!」

隆房 「それを言えばわしもここにいるわけなどわからぬわ。おまえに魂を救われ、面倒なことになったとおまえを恨んだこともある。しかしながら今は違う。ここにいることもわしの運命。ならば存在し続けることもひとつの理由じゃ。」

鶴姫 「存在することも・・ひとつ・・の理由。」

隆房 「おまえがなにを悩んでるのかわしは知らぬ。興味もない。しかし、おまえはわしを生かした責任がある。」

鶴姫 「責任・・。」

隆房 「くどくど申してもはじまらぬ。もののふは戦ってこそおのれの想いを伝えるのだ。」



 

童子 「鬼道丸!!」

鬼道丸 「童子・・。」

童子 「どんなことがあっても猫娘や河童を助けよう。」

鬼道丸 「無理だよ・・。あちきは猫娘を・・。」

童子 「まだどうなったかわからないじゃないか!!鬼道丸はもっと強くなれ!!」

鬼道丸 「童子・・。」

童子 「おらと戦え!」

隆房 「音を鳴らせ!!」



 

 

 

 

 

童子は鬼道丸と、隆房は鶴姫の弱さを鍛えるような戦いとなる
鬼道丸は童子を術で吹き飛ばし、隆房は鶴姫の鼻先に剣を突きつけ戦いは終わる

鶴姫 「隆房殿。お心受け取りました。しかし・・・いましばしときをわたくしにお与えください。」

隆房 「よかろう。わしだけではない。皆、おまえを待っておる。おまえなくばこの魔界に光は指さぬからの。」


鶴姫はその言葉を聞き去っていく



 

鬼道丸 「童子!!大丈夫!」

童子 「これくらい・・鬼道丸・・みんなを助けよう!!」


鬼道丸、うなずく。

隆房 「それではわしらはわしらで参るとするか。」

童子 「あいよ!!!」



 

『闇谷』

朧の近くに倒れている信乃。朧も意識を失っている。
信乃、気づいて起き上がる。

信乃 「これは・・。なにも思い出せぬ・・・いままでどうしていたのか・・玉梓・・に噛まれた・・。」

信乃、朧に気づき近づく。

信乃 「おまえは・・。酷い傷だ・・。」



 

そこに謎の少年が現れ信乃に襲いかかる。

ふいを打たれた信乃は健闘するが倒されてしまう



 

少年は朧に近づき、術で朧の傷を治す。

信乃 「傷が・・。おまえは一体・・。」

少年は、そのまま術を放ち再び信乃は倒れる。

少年 「すまなかった。身体が馴染むか試してみたんだ。おもったよりいい感じかも。母上の命だからもとに戻していくよ。君とはもう少し戦ってみたかったけど、母上には逆らえないから。母上の考えてることわかんないな。」

少年はそう言うと立ち去っていく



 

『死の谷』

冥界軍が新撰組と話をしている

お市の方 「土方。新選組は隆房と童子を逃してしまったようだな。ASHさまはお怒りじゃ。」

永倉 「何言ってんだ!!おまえたちがおれたちの報告を無視するからじゃねーか!!」

原田 「手柄を立てたときは無視で失敗したときは即座にお呼び出しったぁどういうこった!!!!」



 

ASHスキピオヌとともにゆっくり新選組の前に立つ。

ASH  「なにかさえずりが聞こえたようだが、だれがさえずったのだ。」

永倉・原田 「と!こいつが言えといいました!!」


二人は山崎を指さす

ASH 「ほう。」

土方 「落ち度は働きで返してやる。それでいいだろう。」

ASH 「そのように願いたいものだ。」



 

お市の方 「ASHさま。魔界の者共は来るでしょうか。」

ASH 「来る。それがあやつらの宿命じゃ。」


ASH、ジュスタに近づき

ASH 「奥方。愛の力とやらは無能であった。次は絆とやらをためしてやろう。」



 

二人で歩いている佐助とあおい

あおい 「佐助はわたしのお願いは聞いてくれるんだね。」

佐助、じっとあおいを見る。

あおい 「ありがと。」

佐助、懐から栗を出す。

あおいも栗を出す。



 

あおい 「おんなじこと考えたね。」

二人は栗を交換する。

あおい 「佐助がいたらわたしはなにもこわくない。」

あおい、佐助の手をひいて去っていく。



 

冥界軍・魔界軍が対峙する

お市の方 「晴明。よく来たの。」

晴明 「ASH。おまえは末恐ろしい。こうして戦い続けることで魔界の霊力を極限まであげるつもりであろう。」

ASH 「ならば、戦わぬか?」

晴明 「戦わぬわけにもいくまい。」

お市の方 「そうであろう。それはまたおまえのためでもあるからの。お互いさまじゃ。」

晴明 「音を鳴らせぇええ!!」



 

 

 

 

 

両軍互角に戦うが、玉梓の術で大角が倒され、道節が苦しみ、徐々にペースは冥界軍へ。
しかし、道節が気力を振り絞り玉梓を親兵衛との連携で倒す。

ASH 「ほう、これはおもしろい。ガスパー。」

ガスパーが山三郎を解き放つ。

ASH 「山三郎。おまえはまだまだ強くなる。もっとわれを楽しませてくれ。」



 

山三郎 「粋じゃないね・・あんた・・ぶち殺してやるよ。」

玉梓がゆらりと立ち上がり山三郎を襲おうとするが

それを親兵衛が一撃を与え阻止、玉梓が絶叫



 

すると八房が現れ、咆哮する。

ASH 「スキピオヌ!」

スキピオヌ 「NE WO NARASE!!」



 

 

 

 

再び乱戦となる。
八房の参戦で形勢は一気に冥界軍に。

山三郎は驚異的なパワーを発揮するが、徐々に自分をコントロールできなくなり
自滅するようにスキピオヌとASHの連携に倒される。


 

 

 

里見軍は最後、玉梓を追い詰めるも、道節が呪いにより裏切り里見軍は倒されてしまう


 

遠くで鶴姫がその戦いを見ている。
それに気づいた梵蛇眉が声を掛ける

梵蛇眉 「鶴姫!!助けてくれ!!皆を!!!」

鶴姫動かない。

梵蛇眉 「鶴姫!!」

鶴姫 「動かないのです・・身体が・・。」



 

 

 

 

 

徐々に冥界軍が迫ってきたとき、少年がいきなり現れ、敵を蹴散らす。

少年は山三郎と協力しスキピオヌを倒す事に成功。


 

その意表をついて、梵蛇眉たちが右近を救出。

右近がガスパーを倒し冥界軍を退ける。

晴明 「右近脱出だ!!!!」

右近 「皆ひけぇえええええ!!!!」



 

晴明も動こうとした瞬間、猫娘が晴明を襲う。
隙が出来た瞬間、ガスパーの一撃により晴明は倒されてしまう。

右近 「晴明ぃいいいいいいい!!!!!」



 

『闇谷』

朧が自分の身体をなでている。

朧 「治ってる・・。」

そこに佐助とあおいが現れる。



 

あおい 「朧ちゃん!!」

朧 「あおい!!」

あおい 「無事だった!?」

朧 「全然無事じゃなかったけど、いつのまにか・・。」

あおい 「早くここを出よう!!風の里まで送ってあげる!」

朧 「あおいは?」

あおい 「わたしは佐助と一緒に六文陣に戻る。」

朧 「いけないよ!敵じゃない!!一緒に風の里に・・。」


佐助が朧の口を防ぐ。

そこに馬頭が現れる。



 

馬頭 「残念ながら、それはできぬ。」

あおい 「馬頭!」


佐助、馬頭をじっと見る。

そして、あおいと朧を下げる。

静かに戦いが始まる



 

 

 

 

ふたりの激闘。五分の戦いの中、傷ついた八房が帰ってくる。

馬頭が佐助に吹き飛ばされ、そのまま、朧を押しなにかを叫ぶ。

朧 「あおい!!逃げるよ!!!」

あおい 「待って!!佐助!!佐助!!!!!」


 

一瞬隙が出た佐助に八房が噛み付く。

あおい 「佐助ええええええええええ!!!!!」




 

 

 

 



こうして『第65回 魔界~悲嘆Grief~』は終了しました


次回の公演は2019年12月20日(金曜日)
チケット絶賛販売中です


 

 


 
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