第60回 魔界~嫉妬Envy~を振り返る

「第60回 魔界~嫉妬Envy~」を写真と共に振り返っていきます

『死の谷の外れ』

前回 鬼道丸を逃がした姑獲鳥に対し激怒したお犬は 持っていた短刀で姑獲鳥に制裁を加える

お犬 「この能無しのせいで、策が狂いました。」

お犬 「致し方ありません。この鳥を利用するしかありませぬ。河童、猫娘よ。この鳥を鬼道丸のように見せかけるのです。」

猫娘 「どういう・・。」

お犬 「鬼道丸のような着物を探して着せておけばよい。一瞬だけ騙せればそれで良いのです。」

河童 「一瞬だけ・・。」

お犬 「あなたたちはわたしの言うとおりにすればそれでよい!余計なことは聞くな!」

河童 「わ、わかったかっぱ・・。」

猫娘、河童は倒れている姑獲鳥を運んでいく

お犬 「あおいさま。わたしについてきていただきましょう。お市の方さまにご面会をしていただきます。」

あおい、お犬を睨む。

お犬 「わたしを憎むなら憎みなさい。わたしはそれだけのことをしております。憎まれることを恐れてはおりませぬ。」

オープニング:運命に明日は哭く(妖&小次郎&十蔵)

『風の里』

重衡を救出し、鬼道丸、朧と共に本陣に戻った純友

滝夜叉に霊力を与えるため視力を失っていたが 朧の能力で再びその目に光を取り戻す

そこに滝の方が現れる

滝の方 「無事に重衡を連れ戻せてよかったの。」

純友 「この者たちに救われたのじゃ。」

滝の方 「鬼道丸・・ひさしぶりじゃな・・はて?その隣にいる小娘は?」

鬼道丸 「この子は・・。」

朧 「われは朧。かつてこの魔界にいた夕顔の娘じゃ。天界からやってきた!」

滝の方 「ほう。これはおもしろい。夕顔が子を成していたとはの。」

純友 「おぬしも身ごもっておる。夕顔が子をなしていても不思議ではあるまい。」

鬼道丸 「滝夜叉が子を!?」

驚く鬼道丸、そこに晴明が現れる

晴明 「やはり身ごもっておったか。」

滝の方 「気づくの遅いわえ。」

晴明 「まさか、この魔界で身ごもる術を使えるとは思っておらなんだ。どうりで魔界

の霊力が低下するはずだ。」

滝の方 「おぬしにとっては好都合であったであろう。」

純友 「安倍晴明ともあろう者が滝夜叉の懐妊に気づかないとは迂闊であったな。」

晴明 「子はひとりではできまい。ここで滝夜叉と子を成すほどの猛者がいるとは思わなかったな。」

朧が晴明の前に飛び出す

朧 「ちょっと待って!いま、この者をなんと呼んだ?」

純友 「安倍晴明・・じゃ。」

朧 「父上!!会いたかった!!!」

朧、晴明に抱きつく。

滝の方 「これは意外なことを言うの。」

純友 「晴明と・・夕顔の子じゃと・・。」

朧 「父上!!朧といいます!!お初にお目にかかります!」

晴明 「どういうことだ。」

朧 「われの母は夕顔。母がこの魔界から天界に戻ったあと、生まれました。育ての父は渡辺綱。」

晴明、落ち着いた朧を引き剥がす。

晴明 「それは考え違いだ。わたしはそなたの父ではない。おまえの父は綱だ。」

朧 「違う!われは母からきいた。父上のことを!!」

晴明 「夕顔がわたしをそなたの父だと言ったのか?」

朧 「はっきりとは言わなかったけど・・。母が愛したのは安倍晴明だと綱様が言っていた!」

晴明 「綱が・・愚かなことを。」

そこに右近とジュスタが現れる。

右近 「騒々しいな。」

滝の方 「おや。奥方の身体はよくなったのかえ。」

ジュスタ 「そこの者が治してくれました。」

ジュスタが朧を指す。

滝の方 「さすがは夕顔の娘じゃ。薬師の力を持っておるのじゃな。」

右近 「夕顔の娘・・?」

純友 「夕顔と晴明の間にできた娘だと言ってる。」

右近 「なにやら複雑なようだな。」

ジュスタ 「おまえさま。」

右近、うなずく。

右近 「策がある。」

梵蛇眉 「魔界の霊力はまもなく整う。その前に全兵力をもって死の谷を攻めるというのが右近さまの策だ。」

晴明 「なるほど。」

梵蛇眉 「冥界の方が魔界の霊力の低下の影響は大きいんじゃねー。ならば、兵力を集中して戦ったほうがいいじゃねーかってことだ。」

晴明 「やってみる価値はあるやもしれぬ。」

右近 「滝夜叉はいかがじゃ?」

滝の方 「よいのではないか。」

蜘蛛丸 「滝の方と呼べ!」

右近 「滝の方?」

ジュスタが右近に耳打ちをする。

右近 「身重であるか・・こちらも複雑そうだな。」

純友 「魔界というだけあって複雑怪奇じゃわい。」

晴明 「それでは策は決した。おのおの出陣の準備をしよう。」

晴明が去ろうとする。

朧 「父上!」

晴明 「わたしはそなたの父ではない。そなたの父は渡辺綱だ。おとなしく天界に戻るがよい。ここはそなたが来るような場所ではない。」

そう言い残し晴明は去っていく

右近 「われらも準備に入ろう。」

右近とジュスタも去る。

純友 「それではわれらも準備をするとするか。」

立ち去ろうとする純友に、鬼道丸が声をかける

鬼道丸 「里見八犬士はどこにいるの?」

純友 「里見になにかようか?」

鬼道丸 「話したいことがあるの。」

『六文陣(真田十勇士本陣)』

清海が舞を捧げ終えると、大助、佐助、伊三、小助が現れる。

大助 「あおいの行方がつかめたか?」

清海 「おそらくこの魔界にいることは間違いありませぬ。」

大助 「里見の手にわたったのはないのか?奪ったのは毛野であろう。」

清海 「それが・・里見を探りにいった才蔵からは里見に毛野が戻った気配がないとのこと。」

大助 「別行動というわけか。才蔵はどうした?」

清海 「別の場所を探ってみるとのことでまだ戻っておりませぬ。」

佐助が大助の前に立つ。

大助 「佐助。おまえは動くな。才蔵を割くだけで手一杯じゃ。なに。才蔵の腕をもってすればあおいの行方などすぐわかるであろう。みつければこの真田の兵力すべて投入して奪い返してやる。」

大助は佐助に栗を手渡した

そこに秀頼が現れる。

秀頼 「風の里に動きがあった。」

秀頼 「五芒星軍、魔界水軍、黒魔術軍、全ての兵力を結集してこの死の谷に向かっておる。」

大助 「やつら決戦をするつもりか。」

秀頼 「そのようだな。今回は正面から戦いを挑むようだ。」

大助 「してわれらはどうするのだ。」

秀頼 「こちらも全軍あげて、死の谷の正面、死の丘で迎え撃つ。」

大助 「ふふ。おもしろいの。ならばわれらも出陣じゃぁああ!!」

安成 「決戦ですね。」

鶴姫 「守らずに総力決戦・・うまくいくでしょうか・・。」

安成 「わかりませぬ。しかし、守るだけではいずれこちらが不利になるのは必定ではありませぬか。」

鶴姫 「大三島もそうでしたね・・。結局は・・。」

安成 「ことがなるかどうかはわかりませぬ。ならば信じてみましょう。」

鶴姫 「信じる・・?」

安成 「味方を・・そして自分を。あとひとつ・・。」

鶴姫 「あとひとつ・・。」

安成 「大三島の奇跡を。」

安成 「鶴姫さま。手合わせを。さらに強くなりましょう。われらには大三島のすべての者の魂を引き継ぐ役目があります。」

鶴姫 「安成・・。」

二人は武器を構え

鶴姫・安成 「音を鳴らせ!」

ふたりは美しく戦い、最後に新たな技が生まれる。

鶴姫 「安成!」

安成 「鶴姫さま!!」

鶴姫 「消えるときは・・共に。」

安成 「共に!」

『剣士の谷チェルキオ』

道満 「筧十蔵、佐々木小次郎よ。今宵の魔界はより多くの霊力を要する。おまえたちの力も借りなければならぬ。その剣をふるい、魔界の力を高めるのだ。」

激しい戦いが続くが勝敗はつかず戦いは終わる

『風の里』

里見軍のもとに鬼道丸と朧が現れる

鬼道丸 「里見の殿様。」

里見 「鬼道丸ではないか。おぬしどこに行っておったのだ。それともうひとり・・。」

鬼道丸 「それはあとで説明する!それよりお犬ちゃんのことだよ!」

信乃 「毛野の?」

鬼道丸 「お犬ちゃんはお市の方と手を組んでる!あちきたちを裏切ったんだ!!」

親兵衛 「毛野が!!」

信乃 「そんなはずはあるまい!」

鬼道丸 「本当だよ!あちきはちゃんと聞いてんだ。それに魔界衆のみんなもお犬ちゃんに操られているんだ!」

信乃 「信じられぬ・・。」

鬼道丸 「本当だよ!里見の力でお犬ちゃんを止めて!!居場所はあちきが知ってる!!」

里見、目を閉じて考える。

鬼道丸 「里見の殿様!お願い!!」

里見、ゆっくり目を開き・・・

里見 「出陣の時間じゃ。皆のものも参るぞ。」

鬼道丸 「何いってんの・・裏切っただよお犬ちゃんは・・みんなを・・仲間を・・。」

里見 「鬼道丸どの。残念だが、今は毛野に構っている暇はない。この魔界の天下分け目の一戦じゃ。わかってくれい。」

里見去る。

鬼道丸 「待って!!待ってよ!!」

道節 「毛野には、毛野の考えがある。大殿は毛野を信じておられるのだ。」

鬼道丸 「お犬ちゃんは裏切った!!裏切ったんだよ!!」

道節 「おぬしの目から見ればそうであろう。しかし、必ず毛野は戻ってくる。信じてくれい。」

道節も去っていく。

鬼道丸 「裏切ったんだ・・お犬ちゃんは・・裏切ったんだ・・。」

落胆する鬼道丸に朧が手を差し伸べる

朧 「おにみちまる・・。」

鬼道丸 「あちきはみんなを救う・・。あんた手伝ってくれる?」

朧 「え?」

鬼道丸 「あちきに協力してくれたら、あちきもあんたに協力する!だからお願い!!」

朧 「・・・わかった。うぬに協力する。」

鬼道丸 「ありがとう!!!」

朧 「なにが起こるかわからないから、覚悟はしないといけないよ。」

鬼道丸 「もちろん!あちきは仲間を絶対に救う!!」

『死の谷(冥界)』

お市の方のもとへ、お犬があおいを伴って現れる。

お市の方 「ほう。約束通りあおいを連れてきたか。」

お市の方 「しかし、もうひとり足りぬの。」

お犬 「鬼道丸もまもなく。ぜひお市の方さまにお引き取りいただきたいと。」

お市の方 「わらわはこれから戦支度にて忙しいのじゃ。」

お犬 「戦は、お市の方さまがおられずともできるでしょう。それよりも鬼道丸をとらえることの方が大事では?」

お市の方 「戦には総大将が必要じゃ。」

お犬 「スキピオヌがおるではありませぬか?」

お市の方 「スキピオヌ?」

お犬 「あの者はガラシャさまのお子。肉体だけではなく知恵も凄まじい成長を遂げているのではありませぬか?」

お市の方 「おぬしの申し上は受け取っておこう。どうするかはわらわが決める。」

お犬 「それではお待ちしております。」

『死の丘』

お市の方 「晴明!魔界の者よ!よくぞわが冥界の領土に攻め入ったものよ!その意気は褒めてやろう。」

右近 「お市の方よ!フロイスはおらぬようだな。おまえたち冥界の布陣でわれらに勝てるか!」

晴明 「時は満ちたであろう。決戦だ。皆のもの、おのれの守るもののために戦え!」

鶴姫 「安成!!!」

安成 「鶴姫さま!!」

鶴姫 「共に!!」

安成 「共に!!!」

お市の方 「かかれぇえええええええ!!!!」

全軍入り乱れる大乱戦となるなか、里見vs真田の戦いになる

清海、伊三、佐助の連携で里見軍が絶低絶命となるが 重衡と蜘蛛丸が里見に加勢し一気に形勢が逆転する。

伊三 「清海!!引くぞ!!!」

戦線から離脱する真田勢を全員が追いかけていく

小助を追う黒魔術軍、そして信乃も現れ小助は囲まれる

梵蛇眉 「へ!追い詰めたぜ!!」

チャック 「みんな逃したら駄目ある!!」

影狼 「油断するなよ!!」

信乃が蹴りかかり、山三郎が追撃をする

そのまま山三郎がとどめを刺そうとしたところに 馬頭が現れ小助を救出する

梵蛇眉 「馬頭!!!なんだとぉおおお!!」

小助と馬頭の連携に圧倒される山三郎と信乃。

そこに童子が現れ馬頭に追い詰めれた信乃を捨て身で救い 童子の気迫に押されるように、山三郎と信乃は連携して小助を倒す。

馬頭 「ひくぞ!」

馬頭は小助と共に戦線を離脱する

梵蛇眉 「待て!!」

山三郎 「深追いするんじゃないよ!!」

山三郎 「よく頑張ったね。助かったよ。」

童子に声をかける山三郎、信乃に目をやり

山三郎 「あんたも傷を負ったんだね。いいかい。一旦、戦線を外れるよ。傷の手当てをするのさ。」

梵蛇眉 「わ、わかった・・・。」

戦線から外れた鶴姫と安成。

鶴姫 「戦線から外れてしまいましたか。」

安成 「主力軍に合流しましょう。」

移動を開始しようとしたところに 秀頼と大助が現れる

秀頼 「残念だがそれはできぬな。」

大助 「おまえたちはここで消滅するのだからな。」

秀頼 「われら兄弟がおまえたちを消し去ってくれよう!」

一進一退の戦いとなるが、安成と鶴姫は終盤に連携を復活させ

"海嵐" "大祝の魂"を繰り出し、大助と秀頼を倒す

秀頼 「おまえたちはここで時間を食いすぎた。おぬしらふたりがおらねば魔界軍の主力は手薄であろう。この勝負もらったな。」

大助 「はじめからこちらの策よ。おまえたちをおびき出し、足止めさせるな。本当は、おまえらを倒して我らも合流する予定だったが・・。」

秀頼 「思ったより手こずったな・・。」

安成 「鶴姫さま。」

鶴姫 「いきましょう。まだ間に合います。」

スキピオヌに対峙する晴明、右近、隆房、純友

左近、土方、義継、富子、山崎も戦いに加わり乱戦となる

乱戦の中、戦いに加わらないでいた藤太だったが 隆房、純友に攻撃を仕掛ける

藤太 「純友!隆房!!こちらに来い!!将門を復活させるには冥界の力が必要なのじゃ!」

隆房 「馬鹿なことをいうな!!おまえこそこちらに戻ってこい!!」

藤太 「わしはおぬしらと戦いとうはない!!」

純友、ゆらりと立ち上がる。

純友 「藤太。わしは必要とあれば将門とも戦う。おぬしとて容赦はせぬ。」

藤太 「純友!!」

純友 「音を鳴らせぇええええ!!!!」

死力を尽くして藤太と戦う隆房と純友

三人の戦いには加わらず見ていた土方、左近、スキピオヌだったが 藤太が倒れたところで戦いに加わり、隆房と純友を攻撃し始める

隆房と純友が追い詰められた時、鶴姫と安成が救出に現れる

晴明と右近が復活し戦いに加わり、術を放ちスキピオヌの動きを止める

その隙に安成と鶴姫は必殺技を放ちでスキピオヌを倒すことに成功

不利な状況を判断した義継が撤収の掛け声をかけ冥界軍は去っていった

最後に残った藤太だったが、冥界軍と共に撤退していった

晴明 「安成、鶴姫・・・おぬしたちその技は・・。」

右近 「魔界の霊力が上がっておる・・それに反して・・冥界の霊力が下がっておる。」

隆房 「どういうことじゃ。」

晴明 「冥界軍は死の谷を捨てるかもしれぬ。」

純友 「捨てる?」

晴明 「鶴姫と安成の霊力が冥界を押し返した。」

右近 「千載一遇の機会じゃ。」

晴明 「みなのもの!一気に死の谷を攻め落とすぞ!!!」

全軍 「おおおおおおおお!!!!!」

『死の谷の外れ』

お犬 「手はず通りできていますね。」

河童 「できておるかっぱ・・。」

お犬 「鳥を鬼に化けさせていますね。」

猫娘 「化けさせたけど、近寄ればバレるにゃ。」

お犬 「近寄りさえさせればそれでよい。・・われらの目的はひとつ。わかってますね。」

河童 「わかっているかっぱ。」

そこに鬼道丸が現れる

鬼道丸 「お犬ちゃん!」

お犬 「おやぁ!!これは鬼道丸さまではありませぬかぁあああ!!」

お犬 「これはなんという好機!偽物をたてなくてもよくなりましたわぁあああ!!さぁああ!!こちらにいらっしゃいいいいいいい!!!!」

鬼道丸 「仲間を返して!!」

お犬 「捕まえなさい。」

河童と猫娘が鬼道丸を抑え込もうとする。

鬼道丸 「河童!猫娘!!」

お犬が高笑いしながら近付こうとすると、突如河童と猫娘が倒れる。

鬼道丸 「朧ちゃん!!」

朧 「いまだ!!」

鬼道丸 「うおおおおお!!」

朧が術でお犬の動きを止め、鬼道丸が活性丸を打とうとする。

鬼道丸 「覚悟しろ!」

次の瞬間、鬼道丸が倒れる

お市の方 「ぬかったの。」

朧 「あれはお市か。」

お市の方 「そなたはなにものじゃ。」

朧 「霊力に差がありすぎるや。逃げるにしかず!」

朧 「母上ぇええええええええええ!!!!」

轟音と共に、朧は鬼道丸と共に姿を消す

お市の方 「逃したか・・。」

お市の方 「せっかくここまで来たのにのう。死の谷を放棄してまで、ここに来たかいがなかったわ。おまけにわらわを騙そうとしたな。この償いは重いぞ。」

滝の方、おなかをさすりながら

とおりゃんせを歌い『第60回 魔界~嫉妬Envy~』は終了しました

次回の公演は2019年7月16日(金曜日) チケット絶賛販売中です

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