第60回 魔界~嫉妬Envy~を振り返る

June 28, 2019

 

「第60回 魔界~嫉妬Envy~」を写真と共に振り返っていきます


 

『死の谷の外れ』

前回 鬼道丸を逃がした姑獲鳥に対し激怒したお犬は
持っていた短刀で姑獲鳥に制裁を加える

 

お犬 「この能無しのせいで、策が狂いました。」

 

お犬 「致し方ありません。この鳥を利用するしかありませぬ。河童、猫娘よ。この鳥を鬼道丸のように見せかけるのです。」

 

猫娘 「どういう・・。」

 

お犬 「鬼道丸のような着物を探して着せておけばよい。一瞬だけ騙せればそれで良いのです。」

 

河童 「一瞬だけ・・。」

 

お犬 「あなたたちはわたしの言うとおりにすればそれでよい!余計なことは聞くな!」

 

河童 「わ、わかったかっぱ・・。」

 

猫娘、河童は倒れている姑獲鳥を運んでいく

 

お犬 「あおいさま。わたしについてきていただきましょう。お市の方さまにご面会をしていただきます。」

 

あおい、お犬を睨む。

 

お犬 「わたしを憎むなら憎みなさい。わたしはそれだけのことをしております。憎まれることを恐れてはおりませぬ。」

 

オープニング:運命に明日は哭く(妖&小次郎&十蔵)

 

 

『風の里』

重衡を救出し、鬼道丸、朧と共に本陣に戻った純友

 

滝夜叉に霊力を与えるため視力を失っていたが
朧の能力で再びその目に光を取り戻す

 

そこに滝の方が現れる

 

滝の方 「無事に重衡を連れ戻せてよかったの。」

 

純友 「この者たちに救われたのじゃ。」

 

滝の方 「鬼道丸・・ひさしぶりじゃな・・はて?その隣にいる小娘は?」

 

鬼道丸 「この子は・・。」

 

朧 「われは朧。かつてこの魔界にいた夕顔の娘じゃ。天界からやってきた!」

 

滝の方 「ほう。これはおもしろい。夕顔が子を成していたとはの。」

 

純友 「おぬしも身ごもっておる。夕顔が子をなしていても不思議ではあるまい。」

 

鬼道丸 「滝夜叉が子を!?」

 

驚く鬼道丸、そこに晴明が現れる

 

晴明 「やはり身ごもっておったか。」

 

滝の方 「気づくの遅いわえ。」

 

晴明 「まさか、この魔界で身ごもる術を使えるとは思っておらなんだ。どうりで魔界

の霊力が低下するはずだ。」

 

滝の方 「おぬしにとっては好都合であったであろう。」

 

純友 「安倍晴明ともあろう者が滝夜叉の懐妊に気づかないとは迂闊であったな。」

 

晴明 「子はひとりではできまい。ここで滝夜叉と子を成すほどの猛者がいるとは思わなかったな。」

 

朧が晴明の前に飛び出す

 

朧 「ちょっと待って!いま、この者をなんと呼んだ?」

 

純友 「安倍晴明・・じゃ。」

 

 

朧 「父上!!会いたかった!!!」

 

朧、晴明に抱きつく。

 

滝の方 「これは意外なことを言うの。」

 

純友 「晴明と・・夕顔の子じゃと・・。」

 

朧 「父上!!朧といいます!!お初にお目にかかります!」

 

晴明 「どういうことだ。」

 

 

朧 「われの母は夕顔。母がこの魔界から天界に戻ったあと、生まれました。育ての父は渡辺綱。」

 

晴明、落ち着いた朧を引き剥がす。

 

晴明 「それは考え違いだ。わたしはそなたの父ではない。おまえの父は綱だ。」

 

朧 「違う!われは母からきいた。父上のことを!!」

 

晴明 「夕顔がわたしをそなたの父だと言ったのか?」

 

朧 「はっきりとは言わなかったけど・・。母が愛したのは安倍晴明だと綱様が言っていた!」

 

晴明 「綱が・・愚かなことを。」

 

そこに右近とジュスタが現れる。

 

右近 「騒々しいな。」

 

滝の方 「おや。奥方の身体はよくなったのかえ。」

 

ジュスタ 「そこの者が治してくれました。」

 

ジュスタが朧を指す。

 

滝の方 「さすがは夕顔の娘じゃ。薬師の力を持っておるのじゃな。」

 

右近 「夕顔の娘・・?」

 

純友 「夕顔と晴明の間にできた娘だと言ってる。」

 

右近 「なにやら複雑なようだな。」

 

ジュスタ 「おまえさま。」

 

右近、うなずく。

 

右近 「策がある。」

 

梵蛇眉 「魔界の霊力はまもなく整う。その前に全兵力をもって死の谷を攻めるというのが右近さまの策だ。」

 

晴明 「なるほど。」

 

梵蛇眉 「冥界の方が魔界の霊力の低下の影響は大きいんじゃねー。ならば、兵力を集中して戦ったほうがいいじゃねーかってことだ。」

 

晴明 「やってみる価値はあるやもしれぬ。」

 

右近 「滝夜叉はいかがじゃ?」

 

滝の方 「よいのではないか。」

 

蜘蛛丸 「滝の方と呼べ!」

 

右近 「滝の方?」

 

ジュスタが右近に耳打ちをする。

 

右近 「身重であるか・・こちらも複雑そうだな。」

 

純友 「魔界というだけあって複雑怪奇じゃわい。」

 

晴明 「それでは策は決した。おのおの出陣の準備をしよう。」

 

晴明が去ろうとする。

 

朧 「父上!」

 

晴明 「わたしはそなたの父ではない。そなたの父は渡辺綱だ。おとなしく天界に戻るがよい。ここはそなたが来るような場所ではない。」

 

そう言い残し晴明は去っていく

 

右近 「われらも準備に入ろう。」

 

右近とジュスタも去る。

 

純友 「それではわれらも準備をするとするか。」

 

立ち去ろうとする純友に、鬼道丸が声をかける

 

鬼道丸 「里見八犬士はどこにいるの?」

 

純友 「里見になにかようか?」

 

鬼道丸 「話したいことがあるの。」

 

『六文陣(真田十勇士本陣)』

清海が舞を捧げ終えると、大助、佐助、伊三、小助が現れる。

 

大助 「あおいの行方がつかめたか?」

 

清海 「おそらくこの魔界にいることは間違いありませぬ。」

 

大助 「里見の手にわたったのはないのか?奪ったのは毛野であろう。」

 

清海 「それが・・里見を探りにいった才蔵からは里見に毛野が戻った気配がないとのこと。」

 

大助 「別行動というわけか。才蔵はどうした?」

 

清海 「別の場所を探ってみるとのことでまだ戻っておりませぬ。」

 

佐助が大助の前に立つ。

 

大助 「佐助。おまえは動くな。才蔵を割くだけで手一杯じゃ。なに。才蔵の腕をもってすればあおいの行方などすぐわかるであろう。みつければこの真田の兵力すべて投入して奪い返してやる。」

 

大助は佐助に栗を手渡した

 

そこに秀頼が現れる。

 

秀頼 「風の里に動きがあった。」

 

秀頼 「五芒星軍、魔界水軍、黒魔術軍、全ての兵力を結集してこの死の谷に向かっておる。」

 

大助 「やつら決戦をするつもりか。」

 

秀頼 「そのようだな。今回は正面から戦いを挑むようだ。」

 

大助 「してわれらはどうするのだ。」

 

秀頼 「こちらも全軍あげて、死の谷の正面、死の丘で迎え撃つ。」

 

大助 「ふふ。おもしろいの。ならばわれらも出陣じゃぁああ!!」

 

 

安成 「決戦ですね。」

 

鶴姫 「守らずに総力決戦・・うまくいくでしょうか・・。」

 

安成 「わかりませぬ。しかし、守るだけではいずれこちらが不利になるのは必定ではありませぬか。」

 

鶴姫 「大三島もそうでしたね・・。結局は・・。」

 

安成 「ことがなるかどうかはわかりませぬ。ならば信じてみましょう。」

 

鶴姫 「信じる・・?」

 

安成 「味方を・・そして自分を。あとひとつ・・。」

 

鶴姫 「あとひとつ・・。」

 

安成 「大三島の奇跡を。」

 

安成 「鶴姫さま。手合わせを。さらに強くなりましょう。われらには大三島のすべての者の魂を引き継ぐ役目があります。」

 

鶴姫 「安成・・。」

 

二人は武器を構え

 

鶴姫・安成 「音を鳴らせ!」

 

 

 

 

 

 ふたりは美しく戦い、最後に新たな技が生まれる。

 

鶴姫 「安成!」

 

安成 「鶴姫さま!!」

 

 

鶴姫 「消えるときは・・共に。」

 

安成 「共に!」


 

『剣士の谷チェルキオ』

道満 「筧十蔵、佐々木小次郎よ。今宵の魔界はより多くの霊力を要する。おまえたちの力も借りなければならぬ。その剣をふるい、魔界の力を高めるのだ。」

 

 

激しい戦いが続くが勝敗はつかず戦いは終わる

 

『風の里』

里見軍のもとに鬼道丸と朧が現れる

 

鬼道丸 「里見の殿様。」

 

里見 「鬼道丸ではないか。おぬしどこに行っておったのだ。それともうひとり・・。」

 

鬼道丸 「それはあとで説明する!それよりお犬ちゃんのことだよ!」

 

信乃 「毛野の?」

 

鬼道丸 「お犬ちゃんはお市の方と手を組んでる!あちきたちを裏切ったんだ!!」

 

親兵衛 「毛野が!!」

 

信乃 「そんなはずはあるまい!」

 

鬼道丸 「本当だよ!あちきはちゃんと聞いてんだ。それに魔界衆のみんなもお犬ちゃんに操られているんだ!」

 

信乃 「信じられぬ・・。」

 

 

鬼道丸 「本当だよ!里見の力でお犬ちゃんを止めて!!居場所はあちきが知ってる!!」

 

里見、目を閉じて考える。

 

鬼道丸 「里見の殿様!お願い!!」

 

里見、ゆっくり目を開き・・・

 

里見 「出陣の時間じゃ。皆のものも参るぞ。」

 

鬼道丸 「何いってんの・・裏切っただよお犬ちゃんは・・みんなを・・仲間を・・。」

 

里見 「鬼道丸どの。残念だが、今は毛野に構っている暇はない。この魔界の天下分け目の一戦じゃ。わかってくれい。」

 

里見去る。

 

鬼道丸 「待って!!待ってよ!!」

 

 

道節 「毛野には、毛野の考えがある。大殿は毛野を信じておられるのだ。」

 

鬼道丸 「お犬ちゃんは裏切った!!裏切ったんだよ!!」

 

道節 「おぬしの目から見ればそうであろう。しかし、必ず毛野は戻ってくる。信じてくれい。」

 

道節も去っていく。

 

鬼道丸 「裏切ったんだ・・お犬ちゃんは・・裏切ったんだ・・。」

 

落胆する鬼道丸に朧が手を差し伸べる

 

朧 「おにみちまる・・。」

 

鬼道丸 「あちきはみんなを救う・・。あんた手伝ってくれる?」

 

朧 「え?」

 

鬼道丸 「あちきに協力してくれたら、あちきもあんたに協力する!だからお願い!!」

 

朧 「・・・わかった。うぬに協力する。」

 

鬼道丸 「ありがとう!!!」

 

朧 「なにが起こるかわからないから、覚悟はしないといけないよ。」

 

鬼道丸 「もちろん!あちきは仲間を絶対に救う!!」

 

『死の谷(冥界)』

お市の方のもとへ、お犬があおいを伴って現れる。

 

お市の方 「ほう。約束通りあおいを連れてきたか。」

 

お市の方 「しかし、もうひとり足りぬの。」

 

お犬 「鬼道丸もまもなく。ぜひお市の方さまにお引き取りいただきたいと。」

 

お市の方 「わらわはこれから戦支度にて忙しいのじゃ。」

お犬 「戦は、お市の方さまがおられずともできるでしょう。それよりも鬼道丸をとらえることの方が大事では?」

 

お市の方 「戦には総大将が必要じゃ。」

 

お犬 「スキピオヌがおるではありませぬか?」

 

お市の方 「スキピオヌ?」

 

お犬 「あの者はガラシャさまのお子。肉体だけではなく知恵も凄まじい成長を遂げているのではありませぬか?」

 

お市の方 「おぬしの申し上は受け取っておこう。どうするかはわらわが決める。」

 

お犬 「それではお待ちしております。」

 

『死の丘』

 

お市の方 「晴明!魔界の者よ!よくぞわが冥界の領土に攻め入ったものよ!その意気は褒めてやろう。」

 

右近 「お市の方よ!フロイスはおらぬようだな。おまえたち冥界の布陣でわれらに勝てるか!」

 

晴明 「時は満ちたであろう。決戦だ。皆のもの、おのれの守るもののために戦え!」

 

鶴姫 「安成!!!」

 

安成 「鶴姫さま!!」

 

鶴姫 「共に!!」

 

安成 「共に!!!」

 

 

お市の方 「かかれぇえええええええ!!!!」

 

 

 

 

 

全軍入り乱れる大乱戦となるなか、里見vs真田の戦いになる

 

清海、伊三、佐助の連携で里見軍が絶低絶命となるが
重衡と蜘蛛丸が里見に加勢し一気に形勢が逆転する。

 

伊三 「清海!!引くぞ!!!」

 

戦線から離脱する真田勢を全員が追いかけていく

 

小助を追う黒魔術軍、そして信乃も現れ小助は囲まれる

 

梵蛇眉 「へ!追い詰めたぜ!!」

 

チャック 「みんな逃したら駄目ある!!」

 

影狼 「油断するなよ!!」

 

信乃が蹴りかかり、山三郎が追撃をする

 

そのまま山三郎がとどめを刺そうとしたところに
馬頭が現れ小助を救出する

 

梵蛇眉 「馬頭!!!なんだとぉおおお!!」

 

 

 

 

小助と馬頭の連携に圧倒される山三郎と信乃。

 

そこに童子が現れ馬頭に追い詰めれた信乃を捨て身で救い
童子の気迫に押されるように、山三郎と信乃は連携して小助を倒す。

 

馬頭 「ひくぞ!」

 

馬頭は小助と共に戦線を離脱する

 

梵蛇眉 「待て!!」

 

山三郎 「深追いするんじゃないよ!!」