稽古場レポート16

2018年の魔界の稽古初め。
とはいえ、気がつけば「第43回魔界〜魂はかく儚くオーディナリーソウル」まであと11日となりました。
今年のテーマは「演技」です。
本格的な「魔界の演技フォーマット」をつくっていこうと思っています。
そのために必要なことは「リズム」と「受け渡し」。
役者にとって「台詞」はプロレスで言うなれば「技」、音楽で言うなれば「音符」です。
「台詞」でリズムをつくり、「台詞」を次の「台詞」に「受け渡す」ことでストーリーを紡いでいきます。
下手な役者は、「台詞」を点で捉えていて、自分勝手なリズムと、相手の台詞を受けることも渡すこともできません。「台詞」を線で捉えることが重要なのです。
そのためには、基本的な台本の「読解力」が必要です。
また、「台詞」を「受け渡す」ためには、その台詞を形作る「発声」ができていないとだめです。
「発声」は基礎体力のようなものです。
基礎体力は維持させなければいけませんから、当然、日々の練習は必要です。
この練習を疎かにする役者の多いことは嘆かわしい。歌舞伎の世界では毎日欠かさずやっていることですが、通常の芝居は公演稽古の時だけ声を出しているという人が多いのが実情です。
魔界においてはこういう基礎部分からしっかり今年は強化していきたいと。

そろそろ次の段階にいくタイミングなってきました。
わかりやすいに目に見える進化から、地道な基礎的な進歩へ。
そんなことを考えながらの稽古初めでしたが、目を見張ったのは霧隠才蔵役の朱里選手。今年は真田十勇士のストーリーがメインですが、初日の稽古から目を見張る感情表現でした。「台詞」が「感情のボール」となって、相手にぶつかる。極めてレベルの高い演技を見せてもらいました。
日本人唯一の女子UFC選手として総合格闘技の選手としては超一流の朱里選手ですが、女優としてもその才能は一流のものがあります。魔界で今年はその才能を解き放ちたい。ぜひ皆さんに観てほしいキャストのひとりです。

2018年の魔界はより高い場所へ。
そんな2018年の魔界の一発目は1月19日!!魔界アリーナにて!!

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お待ちしております!!
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