魔界はこれだけ知っておけば大丈夫

魔界は40回をすでに数える超大作なので、「今から見てもわかんないんじゃないか」という心配や「ストーリーが複雑すぎてよくわからない」というお声も頂戴するので、少し解説をしていきたいなと思います。
まず今回は「魔界」とはそもそもなんぞや?から説明してまいりましょう。
「魔界」は簡単に言うと異空間なわけですが、ただの異空間ではありません。

今、我々が存在する現実の世界と、地獄や冥界と呼ばれる暗黒の世界の間に存在しているのが「魔界」です。
いわば、悪い世界が現実の世界に飛び出してこないようにする「蓋」のような存在です。
「蓋」をする機能を果たすために、非業の死を遂げた英雄たちをひたすら戦わせることによって強力なエネルギーを生み出し、そのエネルギーで暗黒の世界を封じ込めています。

このあたりは、日本古来からの神話や、陰陽道に出てくる考え方と同じです。
この物語の主役である安倍晴明は平安時代、「地獄の閻魔大王を封じ込めるためにその閻魔大王よりも力の強い泰山府君の力を使い鬼を操る」という考え方を提唱し、貴族たちのこころをつかみました。
というわけで「魔界」の戦いは本来、終わりのないものである必要があるのです。
そして、その「魔界」を管理する役目が道満であり、安倍晴明であるというものです。
ところが。
黒魔術軍の出現により「魔界」の状況は一変します。
黒魔術を率いる伽羅奢は、「魔界」を力で制してしまおうとします。

「魔界」が制圧されると「魔界」での戦いは終わり、つまりは地獄や冥界が現実世界に飛び出してしまいます。
それが伽羅奢の狙いです。伽羅奢は現実世界も制圧しようとしているのです。
わかりやすい悪の軍団ですね。

このことにより「魔界」の均衡は崩れます。
永遠に戦うことではなく「魔界」を制圧する戦いとなります。
この伽羅奢の出現により、刺激を受けた形で、日本最大の怨霊平将門の娘である滝夜叉と将門の盟友である藤原純友が手を組み、「魔界」制圧に動き出します。 これが魔界水軍です。

その二つの勢力を抑え込むために安倍晴明はお市の方と手を組み、五芒星軍を結成します。

いわゆる正義の軍団ですね。
現在はこの3つの勢力が騙し騙されながら、中国の三国志のように戦いを繰り広げています。
そのことによってかろうじて「魔界」の均衡は保たれているということです。
そしてこの2017年の「魔界」はこの3勢力の戦いを描く1年になっています。
悪の軍団黒魔術軍

正義の軍団五芒星軍

ジョーカー的軍団魔界水軍

こんな感じで頭に入れていただけるとわかりやすいと思います。
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