これを読めばよくわかる!大三島の別れを解説

5月19日の「第35回魔界〜大三島の別れ」のふりかえりと解説を作者自ら行いたいと思います! 今回は、魔界の初期からの最重要キャラクターの死(消滅)という衝撃的な回でしたが、その裏には魔界の大きなストーリー展開が含まれています。 まず現在の魔界は、いわゆる正義の軍団「五芒星軍」と、悪の軍団「黒魔術軍」と、第三勢力「魔界水軍」の三つ巴の戦いとなっています。

前回の「第34回魔界〜三軍激突して六道嗤う」では、黒魔術軍と魔界水軍が組み、五芒星軍を攻めるという展開でした。

正義の軍団である五芒星軍は圧倒的不利な状態でしたが、ここで魔界水軍が黒魔術軍の征討を決めます。

これは、強大な黒魔術軍に恐れを抱き、先に五芒星軍を攻めるより、五芒星軍と手を組み黒魔術軍を滅ぼした方が懸命であると考えたためです。

これはいわば三国志に置ける呉と蜀が強大な魏に対抗するために同盟を結んだようなものです。 この同盟の使者にたったのが、魔界水軍は村上武吉であり、五芒星軍は陶隆房です。

このふたりは現世では因縁がありました。

有名な厳島の戦いで、武吉は陶隆房を裏切り、毛利元就についたことにより、隆房は非業の死を迎えることになるのです。

しかし、ふたりはその因縁を超え、同盟を結びました。

このことが次回への伏線となります。

五芒星軍と魔界水軍は満を持して黒魔術軍を奇襲します。

三国志における「赤壁の戦い」のような展開でしたが、絶体絶命の黒魔術軍は禁断の策をとります。

それは、「冥界」からの援軍です。

「魔界」はそもそも「冥界」からの強大な闇の力を地上に出さないための「蓋」の役割をするものです。その魔界に冥界の力を招きいれたのです。

この伏線はガラシャが冥界に向かった前々回「第33回魔界〜髭切丸風を斬る」にありました。 黒魔術軍は冥界の最強戦士ハーデスを迎えいれ、反撃に出ます。

勝ち目がないとみた滝夜叉はあっさり五芒星軍を裏切り、黒魔術軍に寝返ります。

鶴姫は、冥界の扉を開くための「鍵」です。

右近は安房に命じ鶴姫の魂を奪おうとします。

しかし。 安房はその命に従わず、逆に黒魔術軍を裏切り凄絶な最期を遂げます。

現世でも魔界でも報われることのない愛に殉じた大祝安房はその存在そのものが「魔界」でありました。

同時にこのことは大きな意味を持ちます。

「魔界」は「冥界」の力を防ぐために「永遠の戦い」によるエネルギーで「蓋」の役割を果たしていると以前書きました。

鶴姫、安成、安房の三人の哀しい戦いは、その哀しさゆえ大きなエネルギーを生み出していました。その三人の戦いが終結することは、すなわち魔界のエネルギーそのものの減少を意味します。

前回、伽羅奢が安房に「冥界の先鋒をつとめよ」と言った言葉は、安房の裏切りと消滅を予見していたものかもしれません。

であれば伽羅奢はまさに魔界にとって最大の脅威でありましょう。

魔界での目的を失った安成の向かう先は?

最強の伽羅奢さえ恐れさせた鶴姫の運命は?

晴明は、魔界の均衡を保つ策をもっているのでしょうか。冥界の力が確実に魔界を侵食しています。

そしてもうひとつ。

今回、重要な布石がありました。

それは霧隠才蔵と真田大助の関係です。

このふたりが豊臣秀吉の実子であり、姉弟の関係であることが判明しました。

このふたりの存在が今後の魔界の鍵を握ることになります。

次回、崩れた魔界のバランスは魔界水軍に大きな影響を与えます。

結果として黒魔術軍に味方したものの、黒魔術軍の脅威を目の当たりにした滝夜叉と純友はある策を講じます。

その策とは?

すべては第36回魔界〜能島の雨に英雄散るにて。

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